この実証実験の目的は、蔵出しみかんを長期間保管する際のカビや腐敗を減らすことです。通常、みかんは防カビ処理を行ってから保管されますが、安全で安心して食べられるために、特定の乳酸菌を表面に散布しました。この乳酸菌は、カビや腐敗を低減させる効果が期待されています。また、みかん栽培にはいくつかの改善が必要な課題がありますが、今回は特に貯蔵中に発生するカビや腐敗の発生率を測定し、その効果を検証することを目指しています。
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実験方法
午前中、数本のみかんに乳酸菌散布
乳酸菌ゼリーを10倍希釈と100倍希釈
使用機材:5Lの噴霧器
しっかり乾燥させるため、収穫は数時間後
散布済みみかんと未散布みかんを同じ畑、同じ日時に収穫
1検体あたり150キロのミカンを確保 計四検体600キロ
そのまま貯蔵用の木箱にセット
各100キロ程度(木箱にして8箱程度)
収穫後の1か月と2か月の2回、貯蔵状態を調べる。
木箱毎に腐敗果の数をカウント(サンプル各8)
両者に有意な違いがあるかどうかを検討
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使用資材
乳酸菌ゼリー(ラクトバチルスファーメンタム LB-Shiomi) 1L/3000円(税別)
実験場所
A地点:10倍 (パウダーTの場合 100倍)
B地点:100倍 (パウダーTの場合 1000倍)
C地点:無散布
A地点
B地点
貯蔵する蔵
畑の数カ所に同じような蔵があります。